12/30(月)~1/4(土)まで年末年始の休診となります ※風邪症状のある方はあらかじめ 0868-29-7111 にお電話ください

「子宮頚がん予防」

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子宮頸がんは女性にとって無視できないリスクですが、正しい知識と予防策があれば避けられる可能性があります。
今回は、青少年向けの親しみやすいマンガ「そのとき、わたしは」と動画を通じて、この重要なテーマを解き明かしていきます。

マンガ「そのとき、わたしは」を見てみよう♪


【内容】
 若い世代の病気やワクチンに対する不安に寄り添ったストーリー展開で、等身大の主人公と子宮頸がんの病気の現状や予防方法を一緒に学び、自分自身の問題として考えていただけます。(2023年10月制作)

動画「みんなで取り組む子宮けいがん予防!」も見てみよう♪

【動画の内容】
子宮頸がんについてあまり知らない女子中学生とVTuberキャラクターとの対話を通じて、病気の現状や予防方法を、気軽に楽しみながら見ていただけます。

キャラクターボイスは、人気声優の芹澤優さん(ももこ)、伊東健人さん(キビト)、岡山県出身のまつきりなさん(マッキーナ)が担当します。(2022年7月制作、7分20秒)出典: 岡山県ホームページ

リーフレット「子宮けいがんってなんなん!?」も読んでみよう♪

一次予防:子宮頸がんは予防できるがんです ‼

日本では毎年1万人以上の女性が子宮頸がんにかかり、約3千人の方が亡くなっています。また近年、罹患数・死亡数ともに増加傾向にあり、特に20代から30代の若い女性で急増しています。 多くの若い女性が子宮頸がんにかかり、妊娠ができなくなったり、命を失っている現状は非常に深刻です。

子宮頸がんは「HPVワクチン接種(一次予防)」 と 「子宮頸がん検診(二次予防)」 で予防できるがんです。

1 子宮頸がんについて

(1)子宮頸がんについて

子宮頸がんは女性の子宮の入り口付近にできるがんです。           

子宮頸がんはほとんど自覚症状がありませんが、進行すると次のような症状が現れます。

 ・性交渉のときに出血する。
 ・月経に関係のない出血がある。
 ・茶色のおりものが増える。
 ・下腹部や腰が痛む。

早期に発見されれば子宮頸部円錐切除術などにより子宮の温存も可能ですが、その後の妊娠における流早産のリスクを高めるなど、将来の妊娠・出産に影響が出る可能性があります。

また、より進行した場合は、広範囲な子宮摘出や放射線治療が必要となり、排尿障害、下肢のリンパ浮腫など様々な後遺症が生じることがあります。

(2)子宮頸がんの罹患率

日本では毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3千人の方が亡くなっています
30代後半から40代前半で発見される方が多いですが、最近は特に20代から30代で増加しています。
子宮頸がんのために妊娠できなくなる20代・30代の女性が毎年約1,200人いると考えられています。

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(3)子宮頸がんの生存率

子宮頸がんは早期に発見し治療すれば治癒率も高く、子宮を温存できる可能性もあります。

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(4)子宮頸がんの原因

子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因であることがわかっています。

HPVは性交渉で感染するので、性交渉の経験のある女性は誰でもHPVに感染する危険性があるといえます。コンドームを用いても完全に感染を防ぐことはできないといわれています。

HPVに感染しても、多くの場合は免疫などの働きによりウイルスは自然消滅しますが、感染が続いたり繰り返されると、前がん病変(がんになる手前の状態)になり、さらにその一部ががんになります。

(5)子宮頸がんの予防方法

 子宮頸がんを予防するには

 一次予防として「HPVワクチンの接種」

 二次予防として「子宮頸がん検診」

 があります。

2 HPVワクチンの接種

(1)HPVワクチンの有効性
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子宮頸がんの一次予防はHPVワクチンの接種。

2価ワクチンと4価ワクチンは、子宮頸がんの原因の50~70%を占める2つのタイプ(HPV16型と18型)のウイルスの感染を防ぎ、9価ワクチンはそれに加え、5つのタイプ(31型、33型、45型、52型、58型)のウイルスの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。

HPVの感染や前がん病変を予防する効果が確認されています。

HPVによる子宮頸がんは前がん病変を経由して発生することをふまえると、子宮頸がんを予防することが期待されます。

(2)HPVワクチン接種後に起こりえる症状

HPVワクチンを接種した直後に、接種した部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあり、まれに発熱やじんましんなどの症状が起こることもあります。

また、ワクチン接種後に、広範囲に広がる痛みや手足の動かしにくさなどの症状が起きたことが報告されていますが、これはHPVワクチン接種歴のない方においても同様の症状を有する方が一定数存在したことが明らかとなっています。

(3)HPVワクチンの接種

HPVワクチンは9歳以上の女性なら誰でも受けることができます。接種を希望する場合は、かかりつけの医師またはお近くの医療機関にお問い合わせください。

また、HPVワクチンは平成25(2013)年4月から予防接種法に基づく定期接種として位置付けられており、定期接種対象者は公費(無料)で接種することができます。

接種回数等

  ○対象学年内に接種を行わないと有料になります。

接種を希望される場合は接種できる医療機関が決まっていますので、お住まいの市町村の予防接種担当課にご相談ください。なお、接種に当たっては、有効性と接種後に起こりえる症状などを確認した上で受けてください。

(4)ワクチン接種後に症状が生じた場合の相談窓口

HPVワクチン接種後に気になる症状が生じた場合は、すぐに接種を行った医師またはかかりつけの医師にご相談ください。

また、HPVワクチン接種後に生じた症状の診療に係る医療機関を県内に2か所設置しています。
<予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関>
岡山大学病院産科婦人科       電話 086-223-7151(代表)
川崎医科大学附属病院産婦人科    電話 086-462-1111(内線23630)

さらに、接種後に生じた症状によって受診する医療機関や日常生活のことなどで困ったことがあったときは、次の相談窓口にお問い合わせください。
<相談対応窓口>
岡山県保健医療部健康推進課  電話 086-226-7331
岡山県教育庁保健体育課    電話 086-226-7591

(5)HPV接種可能医療機関

定期接種としてHPVワクチンを接種する場合は、接種できる医療機関が決まっています。
岡山県医師会のホームページ内の「予防接種事業」の「岡山県内相互乗り入れ予防接種協力医療機関」をご覧ください。

岡山県医師会(予防接種事業)

二次予防「子宮頸がん検診」について

検診の必要性~20歳になったら定期的に検診を受けましょう~

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 子宮頸がんの二次予防は子宮頸がん検診です。
 HPVワクチンを接種していても完全には子宮頸がんを予防できないため、検診も必要です。
 子宮頸がん検診は、がんと前がん病変(がんになる手前の状態)を発見することができます。
 定期的に検診を受けていれば、前がん病変で見つけられることが多く、経過観察や負担の少ない治療で済むことが多いです。
 子宮頸がんは20代で急増しているので、20歳から定期的に検診を受けましょう。
 20歳以上の女性は、2年に1回検診を受けることが推奨されています。

検診の方法

 一般的な子宮頸がん検診は、子宮頸部の細胞を採取して、異常の有無を検査する「細胞診」のことをいいます。
 通常、「問診」、「視診」、「細胞診」、「内診」がセットで行われます。流れ

【問診】問診票に、月経周期や直近の月経の様子、生理痛の有無や月経血の量、妊娠歴、閉経した年齢などを記載していきます。また診察室で医師からの質問に答えます。

【視診】膣鏡を膣内に挿入し、子宮頸部を観察します。おりものの状態や炎症の有無を目で確認します。

【細胞診】ブラシやヘラなどで子宮頸部を優しくこすり、細胞を採取します。痛みはほとんどなく、30秒から1分程度で終わります。

【内診】双合診(そうごうしん)といって、片方の指を膣に入れ、もう片方の手でおなかを押さえて、はさみながら触診します。腫れなどがないか診察します。

 検診で要精密検査となった場合、必ず精密検査を受けてください。

検診を受診するには

 子宮頸がん検診は、(1)市町村の検診、(2)職場の健康診断、(3)医療機関で受けることができます。
 職場などで検診を受ける機会のない方は、市町村の検診を受診してください。   1

 (1)については、日時・場所・費用等は市町村によって異なりますので、お住まいの市町村にお問い合わせください。

 (2)(3)については、それぞれ職場や医療機関にご確認ください。

出典: 岡山県ホームページ

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